空き家の種類について

近年、日本の空き家問題は深刻化しています。総務省統計局の調査によると、2018年の時点で全国の空き家数は846万戸に達し、これは全住宅戸数の約13.6%に相当します。

空き家と言っても、その種類は様々です。今回は、空き家の種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。

 賃貸用住宅

賃貸用住宅とは、所有者が賃貸に出している空き家です。空き家全体の約50.9%を占めており、最も一般的な空き家の種類です。

賃貸用住宅は、家賃収入を得られるというメリットがあります。しかし、入居者の募集や管理、トラブル対応など、オーナーには多くの負担がかかります。

売却用住宅

売却用住宅とは、所有者が売却しようとしている空き家です。空き家全体の約19.2%を占めます。

売却用住宅は、所有者が住み替えや相続などで手放すケースが多いです。売却価格は、立地や建物の状態によって大きく左右されます。

二次的住宅

二次的住宅とは、所有者が別荘やセカンドハウスとして所有している空き家です。空き家全体の約10.1%を占めます。

二次的住宅は、所有者が実際に住む頻度が低いため、空き家となることが多いです。管理が行き届かず、老朽化が進んでいるケースも少なくありません。

その他の住宅

その他の住宅とは、上記3種類に分類されない空き家です。空き家全体の約19.8%を占めます。

その他の住宅の中には、管理されている空き家もありますが、管理が行き届かず、倒壊の危険があったり、害虫や、治安悪化への影響にもつながる可能性があります。こういった管理が行き届かない空き家が増加することが地域社会にとって大きな問題となっています。

空き家問題を解決するためには、空き家の種類を理解し、それぞれの空き家に合った対策を講じる必要があります。

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